シュヴァーブ トムTomas SVAB

[作家コメント]
その瞬間の空の明るさを記録する。 時計針のような中心部から端までの各ラインは、空の明るさを記録している。紺青は最も明るい光であったことを示す。今回の作品では、約180年前の写真古典技法（サイアノタイプ）とプログラミングした回転装置を組み合わせ、スリットを入れた装置に予め薬品を塗った用紙を設置し、夜中の0:00から23:59までの24時間、ゆっくりと回転させ、感光した後に現像したものである。同じ日が2度と繰り返されることはないが、10年後も、同じ日時に太陽はまた昇り、沈んでいくことに変わりはない。
額の側面には記録した日時とその場所の緯度経度、また裏面には露光チャートがそれぞれ作品と同様にサイアノタイプによって施されている。

[自己紹介]
チェコ生まれ、カナダ育ち。2007年より京都に拠点を移す。写真・インスタレーション作家。写真を様々な視点から捉え、多様に表現すること、またその潜在的な可能性に興味を持ち、制作している。